抗生物質が効かない時
口の中が何かしらで化膿した時、抗生物質(抗生剤)を処方されることが多いと思います。飲んでみたものの、回復しない・・・大丈夫かな・・・と思うことがあるかと思います。
前提として、抗生物質は飲んですぐ効くものではありません。効果が感じられるようになるまで少なくとも1日以上かかります。また感染状態が悪いとさらに効果が出るまで時間がかかります。
これは歯科に関わらず、医科でも言えることですが、ばい菌の特定は精密検査を行わない限りできません。そのため幅広く効き易い抗生物質を処方します。しかしそれに漏れる菌がいる場合症状の改善が難しくなります。
例えば、ばい菌A、B、C、Dといた場合、全てに効く抗生物質はなく、1⃣という抗生物質はABCには効き易いがDには全く効かなない、2⃣という抗生物質はCDには効くがABは効きにくいというふうになります。
その場合抗生物質の種類を変えて処方します。
また耐性菌の発生や、抗生物質の効かないウィルス感染(歯科では多くないですが)の場合も処方の変更が必要となります。
そのように感じた時があれば、早めにかかりつけ医へ相談に行かれて下さい。






