歯科医院で主に使われているインプラントのメーカー
インプラント治療は私が歯科医師になる20年前に比べるとかなり身近になってきました。その中で、インプラントは年々進歩してきており、種類も多くなってきています。その変遷をふまえ、現在歯科医院で使われている主なインプラントのメーカーについてお話していきたいと思います。
インプラントは1960年代から研究が始まり、形・素材も様々ありました。形状はネジ状、ブレード状であったり、素材はチタン、種々金属、サファイア等です。その後研究が進み、チタン製のネジに落ち着きました。
インプラントのメーカーは多くありますが、一部を除きチタン製のネジが大多数です。その中で何が違うかと言うと、骨と接するチタンの表面性状と、骨と歯茎の界面の形状、上部構造(土台・被せ物)接合部の形状です。表面性状により、骨と早く・強固に結合するか、界面・接合部の形状により骨の吸収をどう抑えるかを各インプラントメーカーは日々研究を行っています。
※ここからは私の経験に基づくもので、他歯科医師と異なるところもあると思います。また全てのメーカーについてお話するのは難しいので、昔からある大きなメーカーについてお話します。参考程度にお読み頂ければと思います。
①ノーベルバイオケア社
現代インプラントの礎で、昔はインプラントの絡む論文はほぼ同社が使用されていました。最も古くからあるインプラントメーカーで、インプラントが身近になってくる以前から種類・パーツの豊富さや、術式の簡便さ、また困難な症例へのプロトコールもあり、多くの支持を得ていました。昨今ではインプラント手術後すぐに仮歯がいれれて、噛めることに特化した種類を出したりと、新しいシステムを研究できる数少ないメーカーと思っています。最近では他メーカーの追い上げはあるものの、信頼と実績のあるメーカーです。
その後10数年前あたりから、インプラントが世の中に認知されていき、インプラントが実施できる歯科医院が多くなり、それによってこれまでノーベルバイオケア社の影に隠れていたインプラントメーカーが多く表へ出てきました。その中でもシロナ社とストローマン社はノーベルバイオケア社に追いつく程勢いがありました。
②シロナ社(旧アストラテック)
骨と歯茎の界面形状を骨の吸収を抑制するマイクロスレッドを特徴としていました。2011年に早く骨と結合できる『オッセオスピード』が日本でも使用できるようになり、骨との結合期間を大幅に短縮し当時導入する歯科医院は多くありました。
③ストローマン(旧ITI)
インプラントと被せ物の接合部を歯茎の高い位置にした、ティッシュレベルインプラントが特徴としていました。2014年にさらに早く骨と結合する『SLActive』が日本でも使用できるようになり、現在日本で一番使われているインプラントメーカーとなりました。
この3つのメーカーが日本、さらに世界でも多く使用されているメーカーです。どれがいいものかと言われるとそれぞれいい面があって、どれであってもおススメできるインプラントメーカーと思っています。
インプラント処置を受ける前に、メーカーであったり、種類、被せ物等の選択は先生主導になってしまいますが、それを自身も知っておいた方がよりいいかと思います。
ちなみに当院はストローマンを使用しています。






